''・彼岸花は死の花!?''
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彼岸花は死の花!?
彼岸に時期になると田んぼの土手やお墓の周りに咲いているのが彼岸花。
竹子の庭にも季節になると沢山の彼岸花が咲き、アゲハ蝶が蜜を吸いにとんできます。
ところで、この彼岸花、不思議な花なんです。
花が咲いているときに葉を見たことありますか?
彼岸花は秋に芽を出し真っ赤な花を咲かせます。
そして一週間ほどで花も茎も枯れてしまいます。
すると、今度は球根から緑の葉っぱが伸びてきます。
冬になっても緑の葉っぱのままです。
春になると光合成をして球根に栄養をためます。
夏になると葉は枯れて休眠します。
そして秋になるとまた長い茎の先に花を咲かせます。
・・・普段私達が眼にする花と全く逆のサイクルなんですね。
彼岸花には他にも色々な呼び名があります。
サンスクリット語からついた「曼珠沙華」
サンスクリット語でマンジュシャゲとは天界に咲く花といく意味。
お彼岸に時に咲くから「死人花」「幽霊花」「地獄花」
開花期間が一週間なのに、あの世とこの世が通じやすい彼岸の時期に合わせて咲くこと。
昔は土葬だったため、モグラや野鼠から守る意味もあり墓地に植えられていたことからそうよばれることもあります。
毒があることから「毒花」「痺れ花」
彼岸花にはアルカロイドという毒があり食べると痺れることからそう呼ばれることも。
彼岸花にはデンプンが多くふくまれており毒抜きすると食用可能でした。
飢餓に供えて植えたという説もあるそうです。
「天蓋花」「キツネの松明」「キツネのかんざし」「剃刀花」
天蓋とは祭壇の上にある装飾用のおおいのこと。
花の様子から色々と呼ばれているそうです。
それだけ人々の印象に残る花なんですね。