''・お彼岸の由来''
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お彼岸の由来''
お彼岸は太陽が真東から昇り、真西に沈む日、昼と夜の長さが同じになる日を、春分の日・秋分の日とし、これを中日として前後3日ずつ一週間を表します。
ちなみに2012年、今年の秋のお彼岸は9月19日~25日までです。
ところで、このお彼岸、仏教行事であるのですが、日本独自の行事だそうで、他の仏教国には無いんだそうです。
「彼岸」の語源はサンスクリット語の「波羅密多」から来たものとも言われています。
煩悩と迷いの世界である「此岸(しがん)」にある者が「六波羅蜜(ろくはらみつ)」の修行を行うことで「悟りの世界=彼岸」に行けるというものだそうです。
お彼岸のこの7日間に先祖供養をすると極楽浄土へ行くことが出来ると考えられています。
死んだあとも魂は生きていると考え死後の世界を願う考えが基になっているんでしょう。
この時期には「彼岸会(ひがんえ)」という仏教の法会も開かれます。
また、この時期は収穫の時期にあたり太陽と先祖、神への感謝を込めて供え物をする儀式が仏教伝来以前からあり、春分・秋分それぞれが彼岸の中日に当たることもありこの二つが混ざって今の形がでかいア張ったともいわれています。
江戸時代になると彼岸には墓参りをする習慣ができました。
墓参りをして先祖供養をしたり、樒(しきみ)や菊の花をと共に団子やぼた餅、いなり寿司などをお供えするものこういったところからきているのですね。
お彼岸前の花屋の賑わいもこの時期にはよくみられますね。それだけ、仏教や昔からの信仰が根付いているということでしょう。
日本人の先祖への心を感じる時期でもあるのですね。
次ではそんなお彼岸に欠かせない"お萩"を紹介します。